格付け |
ボルドー・メドック地区ポイヤック村CH.ラトゥールのセカンドラベル |
A O C |
ポイヤック |
畑位置 |
ポイヤック村のCH.ラトゥールの所有地 |
畑面積 |
68ha |
年間生産量 |
2005ヴィンテージ:13,330ケース/約159,960本⇒全生産量の45%
(※平均:約 15万本) |
平均樹齢 |
33年以上 |
ブドウ品種 |
2005ヴィンテージ:カベルネ・ソーヴィニョン76% メルロ24%
(※平均:カベルネ・ソーヴィニョン70%、メルロ30%) |
選別基準 |
*ランクロの若いブドウ(樹齢12年以下)の木から。
*ランクロのキュヴェの中で味わった上でグラン・ヴァンに適さないとされたものからブレンド。
*ランクロの外の土地、「コンテス・ド・ラランド」や「プティ・バタイエ」、「サン・タンヌ」、「レ・フォール・ド・ラトゥール」というような1世紀以上ここに属していた畑の1964年に植えられたブドウの木から。
※ランクロ:シャトーを取り囲む47haの区画をランクロといい、必要な時しか植え替えられない古いブドウの木が植わっており、この一角がグラン・ヴァンの最も重要な部分。 |
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収 穫 |
全て手摘み収獲
※2005ヴィンテージ:メルロ⇒9/16~21
カベルネ・ソーヴィニョン⇒9/26~10/6 |
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醗酵・熟成 |
グランヴァンに準じた手法で、オーク樽(新樽50%と1年樽50%)で18ヶ月間の熟成し、壜詰。 |
タイプ |
赤のフルボディ |
特 徴 |
セカンドラベルの中では最も品質の高いワインのひとつで、とても濃い色が特徴で、ラトゥールらしい男性的な印象と豊かな熟した果実の香りと新樽によるすこし香ばしいトースト香や、ヴァニラの風味とが混じり合って、複雑な味わいを持つスタイル。
やはり、ファーストワインに比べ軽めな感じで早くから楽しめるタイプであるが、キリッとした喉越しで、とても長い余韻。 |
料理
チーズ |
牛のヒレ肉の網焼きバターソースや赤ワインソース、牛赤身肉のカツレツなどが合う。
チーズでは、白カビソフトタイプのカマンベール、ウォッシュタイプ・ソフトのポンレヴェックやショーム、青カビタイプのスティルトンなど。 |
グランヴァン |
CH.ラトゥール |
2005
ヴィンテージ
情報 |
ヴィンテージチャート:20/20点 WAヴィンテージガイド:95点 WSヴィンテージチャート:98点
2005年はボルドーにとって桁外れの素晴らしいヴィンテージとなり、非常に薫り高くくて、熟していて、活発で新鮮で、申し分のない構造をもった赤ワインが誕生。
※ボルドー委員会2005ヴィンテージ情報:「桁外れに素晴らしい年」
2005年のボルドーはとても偉大な年で、 日照に恵まれ、暑く乾燥していましたが、酷暑というほどでもなく、夜は気温が下がりました。このためバランスの良いヴィンテージとなり、収穫量もほどほどに得られ、また、完璧に熟したブドウは、糖度が上がり、すばらしく力強い果実味を備え、見事な酸も含んでいます。
2005年のボルドーの赤ワインは、タンニンが締まっていながらも滑らかで、左岸も右岸も、カベルネ種もメルロも全般的にうまくいき、滑らかで丸く、色もとても濃く、まれにみる豊満さで、黒い果実の強烈なアロマを伴い、絹のようにしなやかな質感で、すべてが繊細で、メルロは特に果実味がしっかりとしていて濃密さを持ち、またカベルネ種は複雑な芳香を湛えて構造に溶け込んでいます。 |
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パーカー氏評価(2007.4):90~92点
2005年のレ・フォール・ド・ラトゥール(10,000ケース生産)はラトゥールと同じ個性を多く備えていますが、ラトゥールと比べると、タンニンはより甘く、一段と明白で積極的な果実味を見せており、また、兄貴分のラトゥールのような偉大なる器量、豊潤さ、建築的な精密さには及ばないもの、中くらいから重量級の重さとコク、より魅力的で、フラシ天のような厚みのある滑らかなスタイルです。
ラトゥールは、主として畑と生産量が他の1級よりも非常に小さく、また、当主フランソワ・ピノー氏と管理人フレデリック・アンジェレ氏によって厳しい選別が当然のように行われているために、見つけることにいつも最も困難を要するメドックの第1級です。
予想飲み頃は、2008年から2028年あたり。
※前回評価(2007.6):92~94点
2005ヴィンテージの眠れるレ・フォール・ド・ラトゥール2005は、兄貴分のCH.ラトゥールのスタイルで造られ、ブルーやブラックの果実、砕石や花の趣を見せ、タンニンはより甘いものの、なおかつ、重みと深みを備え、ラトゥールから抜粋された印象的なワインで、この先4~5年のうちに飲み頃を迎え、さらに20年以上持ちこたえるでしょう。 どの第1級シャトーの品質が最高水準にまで到達したかと誰かに尋ねてもらうと、ほとんどの人がラトゥールと主張するでしょう。 当主フランソワ・ピノー氏は完全主義者の管理者フレデリック・アンジュレ氏に全権を委任し、2000年以降、壮観な超大作を造り出し続けており、また、新しいセラー、醸造設備、樽室といった施設が古典的なワインを造るために彼らの手腕に加えられました。 レ・フォール・ド・ラトゥール2005は、クレーム・ド・カシスや森林の下生え、プラムやミネラルや微妙なオーク風味など豪勢な芳香に加えて、際立った水準のミネラルを示し、重厚でコクがあり、見事なまでの凝縮感と新鮮味を見せており、この先20年の間に優雅に発達するでしょう。 また、ラトゥールの2005年の生産量はメドックのその他の第1級シャトーに比べると非常に少なく、グラン・ヴァンは全生産量の僅か44%で、生産量の45%がレ・フォール・ド・ラトゥールとなりました。 予想飲み頃は、2011年から2027年あたり。 |
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スペクテーター誌評価(2008.3.31):94点
ブラックベリー、コーヒー、西洋スギやレーズンの香りから、甘草と新鮮な花々の香りへと移り、重厚でコクがあり、洗練されたシルクのように滑らかなタンニンを伴い、バランスも良好でジューシーで、カラント、甘草やミネラルの風味が口の中に広がり、力強い余韻は長く持続します。
驚くべきセカンドワインです!
予想飲み頃は、2015年あたり以降にベストへ。
※前回評価(2006.6.30):95~100点(バレル)
ラトゥールのセカンドワインはいつもグラン・ヴァンのCH.ラトゥールより一層開放的で、異質なものではなく、2005年も、2カラントやベリー、甘草やミネラルの豪勢な芳香を放ち、重厚なコクとヴェルヴェットのようなタンニンを備え、余韻も長く持続し、幻想的で、ベスト・エヴァーです。 |
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シャトー’Sコメント:未
参考までに:ファーストのCH.ラトゥール2006評価
*WA:93~96点「1986年と1996年の現代版は古典的ボルドースタイル」
*WS:95~100点「美しく、純粋で、まさに傑出したワインで、女性らしくありながらも、なおかつ、力強く、古典的なボルドー」 |
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